Movie アンコール!!
偏屈な頑固じじいって感じのテレンス・スタンプと陽気で明るいヴァネッサ・レッドグレイヴが老夫婦の愛情をしみじみと表現する映画。
ホントに涙がとまらない素敵な映画でした・・・。
英国の名優テレンス・スタンプとバネッサ・レッドグレーブが熟年夫婦を演じ、ロックやポップスを歌う合唱団を舞台に、さまざまな人々が再び人生に前向きになっていく姿を笑いや涙を交えて描くヒューマンコメディ。
英ロンドンに暮らす72歳のアーサー(テレンス・スタンプ)は、無口で気難しい頑固老人。とにかくいつも怒ってます(笑)
息子との関係もうまくいかず、笑顔を見せられる相手は最愛の妻マリオン(バネッサ・レッドグレーブ)だけ。
病弱だけど陽気なマリオンは、ロックやポップスを歌う風変わりな合唱団「年金ズ」で歌うことが楽しみ。
「年金's」は国際コンクールのオーディションに挑戦することになるが、マリオンのガンが再発。
練習に行かれなくなってしまったマリオンの頼みで、アーサーが代わりに合唱団に参加することになる…。
ホントに偏屈で頑固で・・・、おまけに息子ともうまくいってなくて・・・。
でも、病気の妻のことは愛してるんだな~っていうのが、無愛想な中にも伝わってくるものがあって・・・。
そして、そんな無愛想な旦那でも、マリオンはアーサーに惚れてるんだよねー♡
あんな無愛想でちっとも笑わない旦那なんて、一緒に居ても全然面白くなさそうなんだけどねっ
でも、身体が自由にならない妻を献身的に面倒をみてくれる旦那って、そういない気もするから無愛想でも幸せだわ~と思ったりして・・・(笑)
最愛の妻が亡くなったあと、抜け殻のようになってしまうアーサー。
更に息子とも溝が深くなってしまうんだけど、いい加減歳をとってしまうと、親子って難しいよねー。
今更口に出すなんて・・・ってこともあるし、歳とればどんどん頑固になっちゃって素直になれないし・・・。
ホントは、素直に気持ちを表現すればいいだけなんだけどね~。
特に年配の男性は喜怒哀楽を表現するのが苦手のような・・・って実家にもそんな男性が若干一名いるので、とってもよくわかるわ
・・・という自分もしっかり血をひいているみたいで(笑)、父の前ではどう表現していいかわからなくなる時があるし、息子にも厳しいことばかり言ってしまっているけど・・・(汗)
アーサーの場合、「年金's」を率いてる女教師エリザベス(ジェマ・アータートン)と本音をぶつけることで、自分のからを破って、コーラスに参加するようになる。
で、この合唱団が最高なんだけど、歌うのがロックやポップス、ラップなんですよねー
みなさん高齢なので、練習中に倒れたり、怪我したりという団員も多いんだけど(笑)
でもいくつになっても、笑顔で楽しめることがあって、しかも一緒にやれる仲間がいるって素敵なことだな~と年金'sを見てると思ってしまいます。
この合唱団が歌う曲がまたいいんですよねー♪
マリオンがアーサーに向けて歌うシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」を歌った時は、自然に涙が出て来てとまりませんでした。
この他にもスティービー・ワンダーやモーターヘッド、マーサ&ザ・ヴァンデラスにソルト・ン・ペパ、B52'sなど、様々な楽曲を歌います^^
そして、最後にアーサーがソロで歌うビリー・ジョエルの「ララバイ」
もう、俳優ってすごいな~!!! 歌唱力とかじゃなくて、心に響くそんな素敵な感動的な歌声でした。
この映画、いろいろ考えさせられることがあって、とってもいい映画でした。
ふふ それだけ自分も歳をとったってことなんだろうな~^^
気がつくと涙が頬をつたってた!!って場面がたくさんあって・・・。
普通はうるっとくるので、泣くなって自分でもわかるんですが、この映画はホントに気が付いたら泣いてた・・・って感じで・・・、ちょっとびっくりしました。
帰る前に化粧室に行かないと・・・って感じの映画でした(笑)