Movie アメリカン・ハッスル
監督は、世界にひとつのプレイブック や ザ・ファイター で2作連続で作品賞・監督賞にノミネートされたデビッド・O・ラッセル監督。
アブスキャム事件を基に、詐欺師がFBIに協力し、おとり捜査によって真相を暴いていく物語をユーモアたっぷりに描いています。
70年代が舞台なので、ファッションとかがサタデーナイト…を思い出す感じでした(笑)
この映画の基になっているアブスキャム事件とは…
犯罪捜査の手段としておとり捜査を積極的に取り入れはじめたFBI ニューヨーク支局は、マフィアともつながりのある有価証券や美術品専門の窃盗・故買グループを探知した際におとりを組織内に潜入させ内偵を開始した結果、ニュージャージー州のカジノ管理委員会幹部と癒着していること、カムデン市の市長が収賄しているこを知ることになる。
更に、民間の内部通報者から同グループにつながりのある連邦議員の名前を入手するに至り、大スギャンダルに発展した事件。
アブスキャムとは、アラブの悪業の略称で、秘密捜査官が大富豪のアラブ王族に扮しておとり捜査を行ったことから名付けられたそうです
79年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティが舞台。
詐欺師アーヴィン(クリスチャン・ベイル)と、その相棒で愛人のシドニー(エイミー・アダムス)。
彼らはFBI捜査官リッチー(ブラッドリー・クーパー)に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。
そのおとり捜査とは、架空のアラブ人富豪をダシにカジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。
アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長(ジェレミー・レナー)に近づくが、二人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)がおとり捜査の邪魔をする。
前回、ザ・ファイターを見た時も凄いと思ったけれど、今回は太ったクリスチャン・ベール、凄かったです!!
それに何ともうさん臭い感が満載で…(笑)、カッコ悪いんだけど自信満々で、何かチャーミングに見えてしまう…
FBI捜査官リッチーは、若さゆえか!? どんどん話を大きくしていって、あげくにシドニーに恋心を抱いたりして…。
女性陣は、アーヴィンの妻を演じたジェニファーがなかなかよかったです。
鬱陶しい情緒不安定な主婦を見事に演じていて、嫉妬してみたり、マフィアに恋してみたり…話を更にややこしくしていきます。
みんながだまし合っている中で、彼女が一番自分に正直だったのかもしれませんが、ゴーマンで独占欲が強く、すれっからしのバカ女を好演していたと思います。
アーヴィンの相棒のシドニーも彼の妻ロザリンも、登場する女性の衣装が、いつも胸が見えそうでハラハラします…><
この時代ってこんな感じだったっけ???
大物マフィアとして、ロバート・デ・ニーロが登場するのですが、もう流石の一言!!!
画面に登場するや否や、画面がピリッとして緊張感が走ります。
本物が出て来た!!! って一瞬にしてなるのは、もう流石の貫禄!!
役者が揃っているので、なかなか面白い作品でした。
ラストのどんでん返しもよかったです