Movie WOOD JOB! 神去なあなあ日常
この映画は、ウォーターボーイズ の矢口史靖監督が、三浦しをんの 神去なあなあ日常 を映画化した青春エンターテインメント!!
大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した都会ッ子の平野勇気(染谷将太)は、林業研修プログラムのパンフレットが目に留まり、その表紙でほほ笑む美女(長澤まさみ)につられて、ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修に参加することになりました。
想像を絶する現場の過酷さに、早くも逃げ出したくなるけれど、パンフレットの美女が村に住んでいることを知り、とりあえず続けることに…。
個性的な村のひとたちと暮らす中でいっぱしの山の男に成長していく…という成長ストーリー。
都会にいそうなちょっとチャラい高校生の勇気が、人間的にも成長して行く感じが表情から読み取れて、ヘラヘラしていた顔が、だんだんしまってくるんですよねー。
たくさんの台詞や説明はないんだけど、それがちゃんと伝わるようになっていました。
後半は、どんどんいい表情になっていくんです!!
何でもそうだけど、自分の仕事に誇りを持っている人の顔って、いい顔してますよねー
こんな勇気の面倒を見ることになった中村林業の面々。
なかでも、一緒に暮らして直接指導するヨキ役の伊藤英明が最高でした!!
最初の登場が手鼻のシーンなんですが、これがスカッとするぐらい爽快な手鼻!!
ヨキを表すいいシーンでした^^
圧巻なのは林業シーン!!
実際に30mもある樹に登ったり、樹齢何十年という樹を伐り倒すシーンもホントにやっていて、手に汗握る感じで、臨場感もたっぷりでした!!
樹が倒れる瞬間の振動まで実体験できたような気分になりました!!
親方(光石研)が「自分たちの仕事の結果が出るのは死んだ後、早くても100年後。100年後を見据えて苗を植えて山を守っていかないとならない…」こんな感じのことを言うのですが、胸にひびくいい台詞でした。
今だけ良ければいい…という方向に流れがちな昨今、いろいろ考えさせられますよねー
この映画のもう一つの圧巻シーン!!
これは、このお祭りのシーン。
ふんどしの男たちがわんさか登場します
御神木である千年桧が伐り倒されるシーンは、神聖な雰囲気が伝わってきて、またまた手に汗握ります!!
原作にも登場するこのお祭り。
映画化すると CG になるだろうな〜と思ったら、ホントにこんなもの作ったみたいで…
こちらもかなり臨場感がありました!!!
旅行に行くと山がキレイだな〜と思うことが多くなったのですが、この映画の中で見る山々の美しさも見所の一つではないでしょうか。。。
林業研修を終えて自分の家に帰るのですが、心の中で「何で帰るのよ!! 帰る場所はそこじゃないでしょ!!」 と映画を見ながら文句を言ってる自分がいて…(汗)
勇気が、自分の居場所は都会じゃない! やっぱり村に帰ろう! って戻った時には、ホッとしたりして…(笑)
すっかり親戚のおばさん気分になってしまいました^^;
映画化すると原作ファンががっかりするパターンがありますが、この作品は、原作ファンをも魅了する素敵な仕上がりになっていて、とってもよかったです♡
神去なあなあ日常の続編、神去なあなあ夜話も面白いので、お勧めでーす♬